平成29年8月号 滝 祐子さん

更新日:2017年8月1日

プロフィール

たき 祐子ゆうこさん

小手指中学校3年生。
上新井在住。
小学5年生から将棋を始める。
中学生選抜将棋選手権埼玉県大会での成績は、1年生で3位、2・3年生で優勝。
昨年は全国大会でベスト8。
今年はベスト4以上を狙う。
居飛車いびしゃ党。

将棋の全国大会に挑む

史上最年少棋士にして、歴代単独1位の29連勝で日本中を沸かせた藤井聡太四段。その藤井四段と同い年で、将棋に打ち込む女の子が所沢にいる。小手指中学校3年生のたき 祐子ゆうこさんだ。
小学5年生から将棋を始めた。きっかけはよく覚えていないくらい普通だったという。「母に勧められて始めました。やってみたらハマってしまって、近所の将棋教室に通うように。そして、約半年後には千駄ヶ谷の将棋道場に足を運びました」
将棋道場は、東京・将棋会館の中にある。階上の対局室ではプロが戦う、聖地のような場所だ。「最初は思い出作りで行っただけでした。でも棋力認定の対局で負けたのが悔しくて…」。学校に将棋部がなかったこともあり、今や毎週のように通って実戦を積む場所になった。アマ14級からスタートし、現在は三段だ。

一般に開放されている将棋道場だけでなく、原則20歳以下のアマチュア有段者が集う日本将棋連盟の「研修会」にも参加する。月2回の例会日(対局日)にライバルとしのぎを削っている。「現在はD2クラス。目標はC1クラスへの昇級です」。滝さんの声が、心なしか力強くなった気がした。それもそのはず、C1昇級は女流3級資格(3級で一定の成績を収めると女流棋士となる)が得られる重要な区切りなのだ。
中学3年生になり、受験勉強との両立が大変だという。将棋道場に通う頻度は下がったが、それでも毎日3時間ほどを詰め将棋や棋譜並べ、インターネット対局に費やす。「勝ったときに、強くなったことが実感できます。将棋の勉強もしっかりして、実力をつけたいです」

埼玉県大会を連覇し、2回目の全国中学生選抜将棋選手権大会に臨む。山形県天童市で行われる大会は、8月3日(木曜)・4日(金曜)の2日間で、女子の部は46人が競い合う。
他の大会で顔を合わせ、格上と分かっている相手もいるが、滝さんはひるまない。「将棋に絶対の勝ち負けはありませんから。もちろん去年勝った相手にも気を緩めることなく戦います」
大会2日目は決勝戦と3位決定戦のみが行われる。昨年は見ることしかできず、悔しい思いをした。「目標はベスト4以上。今年は絶対、2日目も対局したいです」。凛とした表情に、努力に裏打ちされた自信がのぞいた。(取材:鹿島)

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