令和7年2月号 小山 洋生さん(筑波大学陸上部 主将 3年 /箱根駅伝関東学生連合チームで出場)
更新日:2025年1月27日
プロフィール
小山 洋生さん
(市内出身)
箱根駅伝の祖である金栗四三の精神を受け継ぎ「筑波大学箱根駅伝復活プロジ
ェクト」が進んでいる。3兄弟全員が陸上競技者。テレビドラマを見るのがリ
ラックス法。長い休みは2日を過ぎたころから、そわそわして、結局走っている。
座右の銘は「やってやれないことはない、やらずにできるわけがない」。好物は
モンブラン。
筑波大学悲願の箱根駅伝出場を目指して
言葉を選び、一つひとつの言葉を丁寧に伝える。陽だまりのような穏やかな口調で語るのは、2025年箱根駅伝の関東学生連合チームで出場した小山洋生さん。箱根駅伝との出会いは、幼少期にさかのぼる。当時、祖父母宅で正月を迎えるのが恒例であった。祖父の趣味がスポーツ観戦で、テレビのチャンネルは箱根駅伝の中継が定番。いつしかテレビの中の選手に心惹かれ、幼いながらも「箱根駅伝で走る」と決めた。
走ることが好きだった。明峰小学校から所沢中学校へ進学したが陸上部がなかったため、小学生から習っていた剣道部に入部。部活動のない日はランニングをし、小・中学校を通じて市内の陸上競技大会への出場。自分なりに走ることを続けていた。文武両道を志し、県立所沢北高校へ進学。念願の陸上部に所属し、迷いなく長距離種目を選択。本格的に陸上競技を始める。しかし、最初から速く走れたわけではなかった。顧問に相談したり、部員同士でトレーニングメニューを考えたりするなかで、どうすれば自分の目指す走りができるか「考えて、試す」という習慣を身に付けた。箱根駅伝に出場するという目標と、スポーツを学びたいという気持ちを叶えるために大学進学を決めたのは自然な流れであった。「競技力向上の探求」と「人間的成長」を旨とする筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトの理念に共感し、受験を決意。見事合格する。
目標に向かって着実に進んでいたが、大学1年生の夏に初めて大きな怪我を経験する。焦りに耐え、怪我からの回復後、湧き上がる気持ちをぶつけるように走った。箱根駅伝本選出場には至らなかったが、同シーズンのトラック競技においても良い結果を出すことができ、手ごたえを感じた1年であった。このままの勢いで突き進むかに思えたが、一転、翌年は伸び悩んだ。箱根駅伝を走りたいという一念で、周囲に助言を求め、じっくりと自分の走りに向き合った。
そして、3年目。筑波大学は予選会で敗れたが、関東学生連合チームに選抜され、3区21.4kmを1時間2分55秒で力走。憧れの箱根駅伝は、運営管理車で伴走する監督の声も届かないほどの声援。陸上部の仲間と出場できなかった悔しさも力に変えて、1秒でも速く走りたいという思いで、前に進み続けた。次回の箱根駅伝出場に向けて、貴重な経験となった。
大学最後の年は、主将を務める。学業と部活動の両立は苦にならないかと問えば、「これが自分の求める在りよう」と爽やかな笑顔。目標を尋ねれば「陸上部として箱根駅伝本選出場」とごくわずか早くなった声に、気持ちの強さを感じた。悲願達成に向けて、今後の活躍から目が離せない。
(取材:上地)
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