令和元年6月号 松尾豪さん(映像クリエイター兼イラストレーター)
更新日:2019年5月27日
プロフィール
松尾 豪さん
幼いころから培った技術を駆使し、映像やイラストなどの作品を手掛ける。映像制作会社に勤務しつつ、自主制作映画も制作中。
休日には友人と夜通しで映画鑑賞をするなど、プライベートでも映像に触れる毎日を送る。
生まれて死ぬまでクリエイティブ
「小さいころから絵を描くのが好きだったんです」。市内在住の映像クリエイター兼イラストレーター、松尾 豪ごうさんのクリエイティブ人生が始まったのは、小学生の頃にさかのぼる。 当初、松尾少年の夢は漫画家だった。絵が好きな家族のもとで育ち、気付いた時には、絵を描く習慣があったという。初めて描いた漫画をクラスメイトに読んでもらったところ、大好評!その喜びから、漫画の世界にのめり込んでいった。 時を同じくして、映画との出会いが訪れる。クラスで作る映画の監督を担当し、演技、音楽、効果音といった、漫画にはない面白さを知ってしまった。「自分一人で作る漫画より、仲間と協力しながら作り上げる映画の方が性に合っていたのかもしれません」と、今の仕事につながる当時を振り返る。
本格的に映画を極めるため、高校卒業後は日本大学芸術学部映画学科に進学。来る日も来る日も仲間たちと映画を作り続け、卒業までに制作した映画は50 本を超える。完成した作品は、さまざまな映画祭で入選・入賞を果たした。「ところざわ学生映画祭(主催:株式会社C- プロジェクト)」の受賞歴もある。「睡眠時間を削って完成させた作品を、誰よりも先に自分が観る。その瞬間の達成感は忘れられない」と映画制作の醍醐味を語る。
現在の仕事は「あらゆる映像を手掛けています」と話すように、映画だけでなく、舞台に投影する「プロジェクションマッピング」も制作している。 多くの作品のなかでも、最新作は「イタリアホストタウンPR ビデオ」だ。東京2020 オリンピックでイタリアのホストタウンに登録された地元・所沢のために、監督・脚本・アニメーションを兼任。「ずっと住んでいる所沢のためになればと思って作りました」。「6 人のスーパー市民が所沢の危機を救う」本作品には、所沢出身の松尾さんだからこそ分かる所沢ネタがふんだんに盛り込まれていて、市民なら誰もが楽しめる内容だ。 「いつか作りたいのは、映像クリエイター『松尾 豪』の個性を存分に表現できる作品。そのために、まずは実績を積むことが必要だと思います」。松尾さんのネタ帳には、作りたい作品の構想が数えきれないほど眠っている。 「生まれて死ぬまでクリエイティブ」。松尾さんのホームページはこの言葉から始まる。いつか、大きな劇場で万雷の拍手を浴びる作品が上映されることを夢見て、今日も新たな構想を練っている。
(取材:宮崎)
Web版こぼれ話
クリエイターは大忙し!!
取材中、松尾さんの携帯電話に電話がかかってくることがありました。
仕事の電話で、その場でパソコンを取り出して対応する松尾さん。
社外でも迅速に対応するその姿は、まさにクリエイターでした。
イタリアホストタウンPRビデオ作製秘話
脚本は、原案を松尾さんが作成し、市役所職員との校正を重ねて完成しました。当初の脚本はかなりシュールな内容で、どんなビデオが出来上がるのか待ち遠しい日々。
完成したビデオを見ると、そのクオリティに驚き!BGMや効果音など、文字だけでは表現できない要素が加わり、PRビデオが産声をあげた瞬間でした。
イタリアホストタウンPRビデオはこちらからご覧ください。
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