令和4年8月号 立川 真司さん(鉄道・飛行機ものまね芸人)
更新日:2022年7月27日
プロフィール
立川 真司 さん
(市内在住)
大分県出身。90 年代に大ヒットしたゲーム「電車でGO !」で車掌の声を務める。ものまね芸人でありながら、鉄道社員に講師として研修を行い、鉄道社員が立川さんをお手本にするという「鉄道ものまねのリサイクル現象」を巻き起こした。
「小手指行き」が、私の人生のダイヤ改正です
1990年代のものまねブームの真っただ中。ものまねバトルのテレビ番組で持ち前のトーク力と誰にも真似できない唯一無二の鉄道・飛行機ものまねを披露し、見事優勝を勝ち取った所沢市在住の芸人がいる。それが立たちかわしんじ川真司さんだ。
幼少の頃は、とにかく電車といたずらが大好きなわんぱく少年だった。
列車が駆け抜けていくのを線路際から友人と見るのが楽しみだったが、立川さんにはもう一つの楽しみがあった。
寝台特急が通るのを楽しみに待つ友人に、少し離れたところから警笛のものまねをする。すると、音に騙され友人は、持っていたカメラを構えて寝台特急を探してしまう。それを見るのがたまらなかった。「もっとものまねがうまくなりたい!」という気持ちが強くなり、立川さんの独特の芸に磨きがかかっていった。
高校卒業後、東京のセメント会社に就職。都内の西武線沿線に住んでいたが、帰宅する際の各駅停車が途中で小手指行きの準急に毎日追い越されていく。それが悔しくて、所沢市内に住むことを決め
たという。しかし、これが立川さんの人生を大きく変えることとなる。
ある日、ものまねバトル番組への出演が決まった。
立川さんはテレビで披露するネタを一から考え、そこで生み出され
たのが「小手指行き」というネタだった。初のテレビ番組で披露した「小手指行き」だったが、結果は撃沈。原因を追究し、ネタを改良する。そして、次の番組出演が決まる。その番組は大物芸能人が司会を務めるものまねバトル番組。出演者のレベルも高い。立川さんは観客を巻き込むトーク力を武器に、生まれ変わった「小手指行き」を披露。結果は、見事優勝。
それからは、ものまね業が忙しくなり、会社を退職。晴れて、職業「ものまね芸人」となった。
今では仕事で全国各地を飛び回る立川さんだが、オフの日は決まって自宅近くの線路沿いにある喫茶店に行く。コーヒーを飲みながら、友人たちと次に来る電車を当てるのが最高だという。
インタビュー中、冗談やものまねを交えながら軽快に話してくれる立川さん。
明るく社交的な人柄が、客席からも周囲からも愛される理由なのだろう。「鉄道や飛行機の音は世界共通で、ライブでは海外から来るお客さんも笑ってくれる。音ものまねを通じて、海外にチャレンジしたい」と語る。
立川さんが車掌を務める所沢発・世界行きの1 両編成電車。まもなく出発します!
(取材:関)
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