百日咳について

更新日:2025年4月15日

百日咳ひゃくにちぜきとは

百日咳は、百日咳菌による感染症です。一年を通じて発生がみられます。
乳児の場合、無呼吸発作むこきゅうほっさ(20秒以上呼吸が停止する)など重篤になることがあります。成人では、比較的軽い症状で経過することが多く、受診や診断が遅れ感染源になることがあります。

感染経路

主な感染経路は、「飛沫感染ひまつかんせん」と「接触感染せっしょくかんせん」です。

「飛沫感染」

咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌によって感染するおそれがあります。

「接触感染」

菌が付着した手で目や口、鼻に触れることで感染するおそれがあります。

症状

潜伏期間はおおよそ7日から10日、最大で20日間です。
経過は3期に分けられ、全経過で約2か月から3か月で回復するとされています。

カタル期(約2週間持続)

風邪症状ではじまり、徐々に咳が強くなっていきます。最も感染力が強い時期です。

痙咳期けいがいき(カタル期の後に約2週間から3週間持続)

次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳けいがい)となります。
短い咳が連続的に起こり、咳の最後大きく息を吸い込む際に、笛の音のようなヒューという音が出ます。このような咳を繰り返します。

回復期(2週間から3週間以上)

激しい咳発作が次第に弱くなり、約2か月から3か月で回復します。

合併症

特に、小さいお子さんではチアノーゼ(唇が青っぽくなる)やけいれんを起こすことがあります。また、重症例として肺炎や脳症を合併することもあります。

予防のポイント

有効な予防法は予防接種です

予防接種による免疫効果の持続は5年から10年程度ですが、ワクチン接種により、百日咳にかかるリスクを80%から85%程度減らすことが出来ると報告されています。

手洗いや咳エチケットを心がけましょう

こんなときは医療機関の受診を検討しましょう

  • 咳が激しくなったり、短い連続性の特徴的な咳発作を繰り返しているとき
  • 咳が2週間以上続いているとき
  • 咳をした後息を吸う時にヒューという笛のような音が出るとき
  • 周囲からの感染が疑われるとき

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