ダニ媒介感染症について
更新日:2024年8月22日
ダニ媒介感染症とは?
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するマダニ類やつつが虫(以下、マダニ等)に咬まれることによっておこる感染症です。
人が野外作業やレジャー等で、これらのマダニ等の生息場所に立ち入ると、マダニ等に咬まれることがあります。
マダニ等がウイルスや細菌などを保有している場合、咬まれた人が病気を発症することがあります。
主なダニ媒介感染症は?
(クリックすると、厚生労働省のサイト(外部サイト)で詳しい情報を知ることが出来ます)
マダニ等について
マダニ類の特徴
全てのマダニ類が病原体を保有しているわけではありません
- マダニは森林や草地などの屋外に生息する比較的大型のダニです(吸血前3~8ミリメートル、吸血後10~20ミリメートル)。
- 家庭で見られる食品等に発生するコナダニ、衣類に発生するヒョウヒダニ、植物の害虫であるハダニ類とは異なります。
- マダニは春先から秋にかけて活動が活発になります。
- マダニはシカ、イノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する場所に多く生息しています。
つつが虫の特徴
全てのつつが虫が病原体を保有しているわけではありません
- 哺乳類に吸着するつつが虫は幼虫に限られます。幼虫の大きさは0.2ミリメートル程度(吸着後の大きさも0.5ミリメートル程度)と小さいため見つけにくいです。
- 孵化後の幼虫が刺咬するため、秋から冬(孵化の時期)にかけて注意が必要です。
感染経路や症状について
感染経路
ウイルスを保有しているマダニ等に直接咬まれることや、マダニ等に咬まれて感染した動物(野生、屋外で飼育されている動物)の体液などにより感染します。
感染患者の血液、体液との接触感染も報告されています。
ヒトからヒトへの感染はありません。
主なダニ媒介感染症の症状
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
発熱、消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛など)が主な症状。他に筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状が現れることもあります。
重症化し死亡することもあります。
日本紅斑熱・つつが虫病
高熱(38~40℃)、発疹(かゆみや痛みを伴わない)、刺し口が主な症状です。他に倦怠感、頭痛、悪寒などの症状が現れることもあります。
日本紅斑熱とつつが虫病の症状はよく似ていると言われています。
まれに重症化し死亡することもあります。
予防のポイント
屋外活動の時
服装
- 肌の露出を避け、長袖長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋等を着用しましょう。
- 付着したマダニ等を見つけやすくするため、明るい色の服を着用しましょう。
防虫スプレー
- マダニ忌避剤(有効成分であるディート、イカリジンを含有するもの)を使用すると、付着するマダニ等の数を減らす効果があります。
行動
- 地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりせず、敷物や椅子を使いましょう。
屋外から帰ってきた時
- 家の外で服をはたき、マダニ等が付いていないか確認しましょう。
- すぐに入浴し、マダニ等に咬まれていないか鏡を使って全身を確認しましょう。(特にわきの下、足の付け根、手首、ひざの裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイント)
- 着ていた服はすぐに洗濯するか、ナイロン袋に入れて口を縛っておきましょう。
- 飼い犬等の散歩後はブラッシングを行い、マダニ等がついていないか確認しましょう。
マダニ等に咬まれたら
マダニ等は人や動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気付かない場合も多いと言われています。
吸血中のマダニ等に気が付いたとき
体部をつまんで引っ張ると口器がちぎれて皮膚内に残って化膿したり、マダニ等の体液を逆流させてしまったりする恐れがありますので、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科等)で処置してもらいましょう。
咬まれた後
2から3週間程度は体調の変化に注意し、発熱、食欲低下、嘔吐、下痢等の症状が認められた場合は医療機関(内科・消化器科・皮膚科など)で診察を受けてください。
医療機関を受診するとき
受診の際は、マダニ等に咬まれた日、刺し口(あれば)、症状の現れた日、具体的な症状を医師に伝えてください。
蚊・ダニ媒介感染症予防啓発ポスター(PDF:6,092KB)
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