オーガニックビレッジに向けた取り組み
更新日:2024年11月18日
【NEW】学校給食での取組を追加しました。
お知らせ
- 所沢市内3か所のほ場で有機栽培の実証を行っています。
- 農業者向け「有機をヒントに!今日からはじめる土づくり講座」も開催中!
事業の背景・目的
所沢市では、令和2年11月の「ゼロカーボンシティ宣言」を受け、脱炭素社会及び持続可能な農業の実現を目指し、環境にやさしい農業の推進に取り組んでいます。
また、令和3年5月には、国が「みどりの食料システム戦略」を策定し、2050年までに国内における有機農業の取組面積を全農地の25パーセント(100万ヘクタール)に拡大する目標を掲げました。
これらの目標を達成するため、所沢市では農業生産による環境負荷の低減を図るとともに、有機農業の取組を拡大し、生産、加工・流通、消費を地域全体で支える産地づくりを目指していきます。
オーガニックビレッジとは?
国が推進する「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、有機農業の取組を進める市町村のことです。
生産から加工・流通、消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の消費者を巻き込んだ地域ぐるみの取組が該当します。
農林水産省では、このような取り組みを行う先進的なモデル地区を創出し、横展開を図っています。
オーガニックビレッジのページ(農林水産省ホームページ)(外部サイト)
オーガニックビレッジの取組
事業の概要
有機農業の取組を拡大するため、生産、加工・流通、消費の3つの分野で試行的な取組を行います。
これらの取組をもとに、実施計画を策定し、今後、オーガニックビレッジとして進めていくための体制を構築します。
試行的な取組の例
- 土壌診断の結果をもとに、土壌に適した肥料の施用を提案し、化学的に合成された農薬や肥料の低減につなげます。
- 栽培技術の実証等により、有機農業の生産性向上と持続可能性の実現を目指します。
- 市内事業者等と連携した農産物の加工により、生産段階でのロスを削減することや、消費者がより手に取りやすくなることを目指します。
- 有機農業によって生産された農産物を学校給食で使用し、児童・生徒の食育の推進や、地産地消の実現に寄与します。
「みどりの食料システム戦略」とは
令和3年5月に農林水産省が策定したもので、2050年までに持続可能な食料システムを構築するため、目指す姿と取組の方向が掲げられています。
この戦略には、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立を革新的な技術・生産体系により実現するため、有機農業の面積拡大等が目標として盛り込まれています。
みどりの食料システム戦略とは(農林水産省ホームページ)(外部サイト)
取組内容
とことこオーガニック
とことこオーガニックとは?
所沢市内において有機JAS認証を受けている農産物・加工食品もしくは、環境保全型農業直接支払交付金の有機農業の取組の対象となっている所沢市内の農地で収穫された農産物のことです。
注記:環境保全型農業直接支払交付金
化学的に合成された農薬や肥料の使用を5割低減する取組や、有機農業に取り組む農業者が活用できる交付金です。
この交付金における有機農業の取組の要件は、「国際水準の有機農業」をもとにしています。
表記の使用について
「とことこオーガニック」としての表記は、試行的な取組として、当面は学校給食(献立表等)での使用に限るものとします。
有機農産物との違いは?
農林水産省では、有機農産物は「有機農産物の日本農林規格(JAS)」の基準に従って生産されたものを指すとしています。
国際的な有機農業の基準に適合した生産が行われていることを第三者機関が検査し、認証された事業者は、「有機JASマーク」を使用し、「有機農産物」「有機〇〇」「オーガニック○○」等と表示することができます。
よって、認証を受けていない農産物はこれらの表示を行うことはできないとされています。
しかしながら、この認証を取得・継続するための費用や、毎年度の更新手続などは、農業者の負担となっています。
そこで、「とことこオーガニック」として市独自の表記を試行的に行うことにより、有機農業の取組拡大を支援します。
有機食品の検査認証制度(農林水産省ホームページ)(外部サイト)
「国際水準の有機農業」とは?
有機農産物の日本農林規格(JAS)では、下記のような要件があります。
化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、
農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用したほ場において、
- 周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じていること
- 播種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しないこと
- 組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わないこと
など
注記:多年生の植物から収穫される農産物はその最初の収穫前3年以上、それ以外の農産物は播種種又は植付け前2年以上、使用禁止資材を使用しないこととされています。
生産に関する取組
有機をヒントに!今日からはじめる土づくり講座
環境負荷低減につながる土づくりを学ぶ、農業者向けの連続講座です。
「どのような栽培方法にも活かせる」「身近な物・ちょっとのコツで実践できる」をテーマに全6回を実施予定です。
有機栽培の実証ほ場
葉物野菜、人参、茶の3品目について有機栽培の実証を行っています。
消費に関する取組
学校給食での有機栽培された農産物の活用
6~9月にかけて、夏野菜を活用するモデル校6校での活用を行いました。
1年間を通して活用する年間モデル校(南小学校)では、継続して月2回程度の提供を行っています。
学校給食での取組を発信中!「とことこオーガニック給食通信」
- 7月に開催した栄養士向けの研修会の様子です。有機栽培を行う農家を訪問した後、プロの料理人から調理法も学びました。
- 栄養士が人参の種まきをお手伝いしました。学校給食用の畑に看板も設置されました。
モデル校での試験的導入
月2回程度の活用とともに、「食べレター」という子どもたちが書いた給食お知らせでの紹介もしています。
また、農家さんと一緒に給食を食べる交流会も行いました。
周知リーフレット
リーフレット「土から育む有機の産地づくり」(三つ折り)(PDF:762KB)
【随時更新中】今日からはじめる有機の産地づくり
SNS(X、Instagram)の産業経済部公式アカウントでもPRを行っています。
ホームページでは紹介しきれない取組の裏側も紹介していきます。皆さまのフォローお待ちしております。
【公式Instagram】ところんぶす(所沢市産業経済部)(外部サイト)
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お問い合わせ
所沢市 産業経済部 農業振興課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 市役所別館
電話:04-2998-9158
FAX:04-2998-9162