ゼロカーボンシティ~2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指します~
更新日:2023年9月6日
ゼロカーボンシティとは?
私たちは普段、電気を使用したり、自動車を運転したりすることで大気中に二酸化炭素を排出しています。
一方で、植物は光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収しています。
排出する二酸化炭素の量を極限まで減らした上で、植樹やみどりの保全によって二酸化炭素吸収量を確保し、排出量と吸収量を相殺することで市域の二酸化炭素排出量を実質ゼロ(※)にした自治体を、ゼロカーボンシティといいます。
所沢市では2020年11月に2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする、ゼロカーボンシティを宣言しました。
所沢市のゼロカーボンシティ宣言!
国においても、2020年10月26日の首相所信表明演説で二酸化炭素排出量を2050年までに実質ゼロにする方針を表明するとともに、2021年4月22日の気候変動サミットにおいて、二酸化炭素排出量を2030年までに2013年度比で46%削減することを表明しました。
※呼吸で排出される二酸化炭素は、排出削減対象の二酸化炭素に含まれません。
- ゼロカーボンシティのロゴについて
ゼロカーボンシティのロゴは、この取り組みが「C(炭素)」を「0」に近づける、最初の一滴となるよう思いを込めて制作されました。
ゼロカーボンシティはなぜ必要?
私たちの住む地球は、産業革命以降、気温の上昇が続いています。
この気温上昇は、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスによる地球温暖化の影響であると言われています。
対策を講じずに気温の上昇が続けば、2050年には最大2.6度、2100年には最大4.8度もの気温上昇が見込まれています。
また、極端現象と呼ばれる異常気象(アメリカでの七か月に渡る長期的洪水や、フランス南部で46℃の高温記録等)が既に世界で観測されており、これには気候変動の影響が指摘されています。
日本においても2020年7月に熊本県を中心に記録的豪雨が観測されたり、2020年8月に静岡県で観測史上最高の41.1℃が記録される等、極端現象は身近に迫っています。
これを防ぐため、2015年に採択されたパリ協定では「世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、 1.5℃に抑える努力を追求する」こととされました。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によれば、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることで、66%の確率で気温上昇を1.5℃に抑えられます。
つまり、温暖化の影響を可能な限り抑えるためには、ゼロカーボンシティの実現が急務なのです。
皆さんもできることから「アクション」してみましょう!
ゼロカーボンシティ実現のために
日本の二酸化炭素排出量の約32%は電力由来のものです。
二酸化炭素排出量を減らすためには、大きく分けて次の項目に注力することが大切です。
- 発電時に二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギー由来の電力を使う(化石燃料由来の電力を使用しない)
- 再生可能エネルギーを創出する(太陽光発電設備を導入する)
- 消費電力を削減する
市の取り組み
- 地域新電力(株式会社ところざわ未来電力)による再生可能エネルギー率の高い電力の供給
- スマートハウス化推進補助金(断熱改修、高断熱浴槽の導入等)
- スマートハウス化推進補助金(ZEHの建築、太陽光発電の設置、EV・FCVの導入等)
- 主体的に環境行動をとれる人材育成の仕組み作り(マチエコリーダー養成講座等)
- みどりのカーテンの設置・推進
- 緑地の保全
- マチごとプラスチックごみ削減
- 環境配慮事業者を評価する仕組み作りの検討
- 事務事業からの排出ガス削減体制の強化推進
市民の方や事業者の方にできること
市民の方向けアクション
- まずはどれくらい二酸化炭素を排出しているか調べてみよう
⇒「うちエコ診断」で簡単な質問に答えるだけで、どれくらい二酸化炭素を排出しているか、他の世帯と比べてどうかを知ることができます。「うちエコ診断」はこちら(外部サイト)
- 新築する時はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を選ぶ
⇒二酸化炭素排出量実質ゼロになるだけでなく、高気密、高断熱により快適になります。導入にあたっての補助はこちら
- 太陽光発電や蓄電池を導入する
⇒二酸化炭素排出量が減るだけでなく、停電時でも電気が使える等、災害にも強くなります。導入にあたっての補助はこちら
太陽光発電設備の導入や、導入後の困りごとについて、埼玉県の総合案内(外部サイト)をご活用ください。
- 電気の契約を再生可能エネルギー率の高い電力会社に変更する
⇒所沢市の出資している「株式会社ところざわ未来電力(外部サイト)」では、再生可能エネルギー率50%以上の電力を供給しています
- 古い家電をエコ商品に買い替える
⇒効率がよくなることで、消費電力が減ります。どれくらい減るかは「しんきゅうさん(外部サイト)」で確かめられます
- 空調の効いた部屋にまとまって過ごす、クールシェア・ウォームシェアを行う
⇒各部屋で冷暖房するより効率がよくなり、消費電力が減ります
- お風呂が沸いたらすぐ入ることで追い炊きを無くす
⇒出来るだけ家族で間をおかずに入るようにしましょう
- みどりのカーテンで室温を快適に保つ
⇒みどりのカーテンの作り方はこちら
- 自動車をエコカー(EV・FCV等)にしたり、エコドライブを心がける
⇒エコドライブにより、10%程度の燃費改善が期待できます。EV・FCVの導入補助についてはこちら
- 自転車や公共交通機関を使う
⇒市内の移動や日々の買い物の時は、なるべく自動車を使わないようにしましょう
- 宅配の再配達を極力避ける(宅配ボックスやPUDOステーション等を利用する)
⇒再配達を減らすことで宅配便の走行距離を減らすことができます。PUDOステーションについてはこちら(外部サイト)
事業者の方向けアクション
- クールビズ、ウォームビズを導入・推進する(空調効率上昇)
- 電気の契約を再生可能エネルギー率の高い電力会社(地域新電力)(外部サイト)に変更する(再エネ利用)
- みどりのカーテンを設置する(室温上昇緩和)
- リモートワークを推進する(通勤時の二酸化炭素排出量減少、空調効率上昇)
- 高断熱改修を行う(空調効率上昇)
- 照明をLED化する(消費電力減少)
- ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化する(消費電力減少、創エネ)
- 機材を更新する(消費電力減少)
- 環境教育を行う(環境意識改革、行動変容)
お問い合わせ
所沢市 環境クリーン部 マチごとエコタウン推進課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟5階
電話:04-2998-9133
FAX:04-2998-9394