エコで清潔!生ごみ処理機「キエーロ」の紹介
更新日:2025年8月13日
生ごみは燃やせるごみの3割から4割を占め、そのうち7割から8割が水分であると言われています。
水分の多い生ごみをクリーンセンターで焼却すると、エネルギーを多く使い、CO2を大量に排出することになります。そのため、地球温暖化の一因となるだけではなく、ごみ処理に要する費用も高くなります。
生ごみを減量することは、地球温暖化への対策と市焼却処理施設に係る経費の削減、2つの面で効果的であると言えます。
そこで、今回は生ごみを減少させることができ、さらに、ご家庭で生ごみを燃やせるごみの日まで放置していると、コバエの発生原因にもなり衛生的に気になる方もいると思いますが、そんなお悩みも解決できる優れもの、生ごみ処理機「キエーロ」を紹介します。
生ごみ処理機「キエーロ」とは
写真のように、容器に黒土を入れ透明な蓋を被せたもので、土中にいる微生物の働きで生ごみを分解する生ごみ処理機です。
今回は自作の生ごみ処理機「キエーロ」で生ごみの減量を紹介します。
ホームセンターなどで購入できる大きめのプランターと衣装ケースの蓋、角材と針金を用いて作製しました。
微生物の活動には空気を要することから、通気性を良くするため、角材で蓋を浮かし、空気が入りやすいようにしています。
土は砂や砂利ではなく、黒土に生ごみを埋めて使用します。
なお、容器は雨水を防げるようにし、日当たりと風通しが良い場所に置いてください。
「キエーロ」の使い方
1.生ごみが埋まる程度の穴を掘り、生ごみを入れる
生ごみは細かくカットして入れると分解が早くなります。
水は生ごみに含まれている水分で大丈夫ですが、乾燥が気になる場合は、土をにぎって形ができるのを目安に水を入れてください。
箱の中で、3~6か所ほどエリア分けをし、ローテーションで生ごみを入れていくと分解が安定します。
2.生ごみを土とよく混ぜる
3.掘った土をかぶせ、さらに箱の中の乾いた土をかぶせる
使用の工程は以上です。
「キエーロ」の特徴
- 生ごみの水切りは必要ありません。食用油や残った汁物なども入れることができます。
- 気温が高いと分解が早く、気温が低いと分解が遅くなる傾向があります。夏季は1週間程、冬季は2週間ほどかかります。使い続けて行くと微生物の活動が活発になり、夏季は3~4日、冬季は1週間ほどで分解できるようになることもあります。
- 使い始めや土の質によっては微生物が少なく、分解に時間がかかることがあります。
- 適切に使えば臭いはほとんど無く、虫なども発生しづらいです。
- 生ごみは分解されるため、土はほとんど増えません。
- 卵の殻、動物の骨、貝類、甲殻類のカラ、玉ねぎの黄色い外皮、梅干しの種子等は微生物が分解しきれず残ってしまうため、入れないことをお勧めします。
よくある質問、トラブルへの対処
- 虫が発生する
生ごみが埋まり切っていない、被せた土が湿っている等が原因として考えられます。
穴は深めに掘って乾いた土を被せてください。
また、虫を駆除する場合は熱湯や殺虫剤を使用しても問題ありません。
- 臭いがする
水分が多すぎることが原因として考えられます。
乾いた土とよくかき混ぜ、水分量を調整してください。
また、生ごみが浅いところに埋まっている、生ごみの量が多すぎることも原因として考えられます。
- 生ごみが消えない
使い始めてすぐや、気温が低い時は微生物の活動が鈍く、分解に時間がかかります。
そのまま使い続けて問題ありません。
生ごみと土が良く混ざっていないと分解が進まないため、一度確認してください。
なお、卵の殻、動物の骨、貝類、甲殻類のカラ、玉ねぎの黄色い外皮、梅干しの種子等は分解しきれず残ってしまいます。
キエーロを使うと
「キエーロ」は生ごみが消えていくことを実感することができるため、楽しみながら環境問題に取り組むことができます。
また、生ごみの減量以外にも、収集日を待たず生ごみを処理することができるため、キッチン周りを清潔に保つことに一役かってくれます。
「キエーロ」の使用にあたり、容器の購入または作製していただく必要はありますが、使用にあたり複雑な工程が無く、とても簡単に使用することができます。
適切に使用すればほとんど臭いもしませんので、皆さん、使ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
所沢市 環境クリーン部 リサイクルふれあい館
住所:〒359-0015 所沢市日比田620番地の1
電話:04-2994-5374
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