所沢の地名(ちめい)の由来(ゆらい)

更新日:2022年12月22日

 所沢という地名は古く、実のところその由来は、はっきりしません。
 所沢の名前が文字で見られる資料の中で、一番確実で時代が古いものは、京都の道興准后どうこうじゅこうという身分の高い僧侶が記した『廻国雑記』という紀行です。
 文明18年(1486年)、この人物は東国を巡り歩く中で所沢にも立ち寄り、観音寺という寺でもてなしを受けた感慨を、「野遊のあそびのさかなに山のいもそへて(添えて)ほりもとめたる野老ところ沢かな」
という歌に残しました。
 この「野老ところ沢」の「野老ところ」はヤマイモ科の植物のことです。ところざわという地名と「山のいも」を掛けた歌になっています。このことから、所沢の地名の由来を説明するときには、このトコロに由来すると説明されることが多いようです。
もてなしを受けた観音寺は、現在の新光寺(宮本町)だと言われています。

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